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旅券発給利権の経済性 



パスポートができ上がったとハガキで通知があったので、受け取りに再び県民交流センターへ出かける。すでにでき上がっているパスポートを受け取るだけなのに30分以上待たされ、うんざりした。またもお役所的な窓口の対応に呆れる羽目になった。待っている間に、どうしてこんな非効率なお役所仕事が存在するのか、文句が頭の中を巡る。

・「申請」と「受領」の窓口が同じで、両者の混在した1本の待ち行列に並ばされる。
・「申請」は書類の不備を職員が申請者に説明するので時間がかかるのだ。
・しかも、パスポートに添付される写真を持参してこない申請者が結構多く、窓口職員が写真撮影コーナーに申請者を連れて行って撮影している。こうして待ち行列は遅滞するわけだ。
・写真を持ってこない申請者は、出直して来るように言えばいいのに。
・そもそも、「申請」と「受領」の待ち行列を分ければいいのに。「受領」はすでに申請から1週間待たされているのだから。
・窓口職員は4名もいるのに、こんな非効率なやりかただから待たされるわけだ。
・このため職員一人が1日あたりに処理できる件数は少ない。4人の職員で40分の間にせいぜい5件の申請と受領しかさばいていない。窓口が開いているのが1日あたり8時間だから、1人日あたりせいぜい16件か。
・パスポートの更新手数料が1万6000円と高額なのは、この非効率さも一因だろう。
・何しろ旅券発給は競合他社のいない独占業種だから、処理効率を上げて人件費を抑制して更新手数料を下げる、なんて圧力は働かないんだな。
・効率を上げると必要な職員数は減るわけだから、職員だってわざわざ効率を上げて自分たちの雇用を減らす気にはならないでしょう。

市役所や運転免許センターの窓口程度の効率と手数料に習うことはできないのはどうしてだろう。 

Posted: 火 - 7月 11, 2006 at 09:54 AM      コメントを読む/書く


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