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天文台における労使交渉とは 



うちの職場にも職員組合なんてものがあります。その執行委員なんて役割が回ってきてしまった。折しも、3%の人件費削減を監督省庁から押し付けられて給与が減らされそうになっているので、労使が対立気味の厄介な時期なのだ。国家財政が危機的な状況なので、人件費削減は個人的には理解できます。でも組合員の中には給料が減ることに猛烈な抵抗感を示す人がかなり多く、「組合は何をやってるんだ!」と怒鳴られたりするんですよね(なぜか組合に入っていない人に文句を言われることもあります)。給料に不満を持つ人が執行委員になった方がいいと思うのだけど、なぜか文句の多い人ほど面倒な役割を避けるというのは不思議に思います。ともあれ、労使交渉の矢面に立たされるので、いろいろと覚悟が必要だな。私は、総予算(人件費+物件費)の削減は止むを得ないと思いますけど、無駄遣いが散見される物件費を削減してでも人件費を確保した方が、研究機関として効率の良い運営ができると考えます。効率とは投入した予算に対してどれだけの成果が創出できるかという係数であり、成果を生むのはヒトなのですから、ここを削ると当然活動性が低下しますよ。ただでさえ一人当たりの物件費が多すぎて余計な仕事など非効率なことが起きているのだから、ヒトを増やして方が効率が上がると思います。…そんなことを労使交渉の場で主張しても、経営側は「そんなこと言ったって監督官庁には通じないよ」の一点張りなんだけどね。市場原理の働かない労使交渉の場で対策を考えるのは難しいな。 

Posted: 月 - 2月 20, 2006 at 03:01 AM      コメントを読む/書く


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