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暇つぶしの広告デザインチェック 



NUDA広告
広告デザインには興味深いものがある。今日乗った中央線の電車内では、優劣の差が激しい二つの広告ポスターを見つけた。
キリンビバレッジのNUDA の広告ポスターは、人目を惹くための工夫がこらされていて面白い。飲料ボトルを右, スリムな女性モデルを左に配して、無糖→痩身のイメージを伝えている。しかも女性モデルの背後に配したNUDAのロゴは、「視覚の重力レンズ効果 」を利用して、脚がスラッと長く、背中をスッキリと、胸にボリュームをもたせるように見せている。ボトルの写真は縁に陰影が付いて、実際よりも細く見えるのも視覚効果を狙っているのだろう。シンプルだけど緻密に計算されたデザインは、もしかしてあの佐藤可士和さん の作品かと思って調べたら、案の定でした。
一方でダメな広告は日本たばこ産業のROOTS ローストワン タンザニアブルー。キリマンジャロ山の写真でタンザニアをイメージしているのはいいのだが、背景に配した星空がデタラメなのだ。天体写真に見えるけど、オリオン座やおおいぬ座と分かる星の配列が三ヶ所ほど見つかり、しかもその一つは裏焼きだ、つまり、冬の星座の天体写真をコピー&ペーストで適当に配置しただけの手抜きが見て取れる。きっと、広告デザイナーは「星空なんてテキトーに並べればいいだろう」と軽く考えていたのだろうな。消費者の眼はそんなに甘くはないよ。
こんなウノメタカノメで広告を見ていたら、乗車時間があっという間に過ぎてしまいました。

 

Posted: 日 - 2月 19, 2006 at 09:58 PM      コメントを読む/書く


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