いよいよ観測気象条件もまずまずの状況で、いよいよ観測開始。事前に準備した較正観測スクリプトを走らせると、あれ、いきなりエラー。オペレーターのKさんから「受信機が選ばれていないよ」と言われる。そうか、較正観測の前に設定スクリプトを走らせる必要があったのですね。設定してから較正観測を走らせると、こんどは「天体が見つからない」という。後で分かったのですが、カタログに掲載されている天体名と一字違いがあったのだ。それでも勝手に近くの較正天体を見つけて、指向精度チェックと焦点合わせのスキャンが走る。さていよいよ目的天体に向けて分光観測。ところが分光器から出てくるデータは、まるで人工雑音のような異常なデータ。分光器に信号が入っていないか、分光器がそもそもイカれているように見える。観測者支援のLさんも首を捻って、「こんなの初めて見た」などという。どうしていいか分からないうちに時間切れ。そんなぁ。装置の支障でデータが採れなかったのでバックアップの時間は約束されるらしいが、それは一体いつなのだろう。
私達の観測時間の次は装置開発のためにスケジュールされていたようで、分光器開発担当者がやってきた。私達のデータを見て、「最初にへんてこな設定があったので分光器がトチ狂ったらしい、リセットすれば直るよ」といってリセットしてみると、まともなスペクトルが得られるようになった。しかも、このまま私達の観測を続けていいという。ありがたい、天気の良い今夜のうちにデータが採れてよかった。 Posted: 金 - 11月 4, 2005 at 11:45 PM コメントを読む/書く |
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HaloScanサーバーの時計狂いは気付いたら直っていました。米国の夏時間が終わったからかな。(2004.12.13記)
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