太陽に最も近い山はどこ(3);月によるふらつき月と地球は共通重心の周りを互いに回りあっています。月と地球の質量比は1:81.3、月と地球の距離は最遠の時で41万6000
kmですので、共通重心の位置は地球中心から最大5120kmほど月に寄ったところにあります。共通重心が地球内部にあるとはいえ、この偏りは地上のどんな山の高さより大きいわけですから、影響を無視できません。月が太陽と反対側にあるとき、すなわち満月の日に、地球全体が5000kmほど太陽に近くなるわけです。
月の軌道離心率はe=0.055ですので、月と地球との距離は一ヶ月の間に42210kmも変化しますから、共通重心に対する地球中心の偏りも520kmほど変化します。月の遠地点は歳差運動によってゆっくりと時間変化しますので、地球中心が太陽に最も近付く瞬間というのは、近日点通過日頃に月の遠地点が太陽と反対方向にくるとき、を狙う必要があります。これがいつなのか?詳しい計算が必要なので、少々お待ち下さい。 月の軌道傾斜角は5.14°ですので、偏りの方向は太陽の方向とは完全に一致はしないのですが、偏りの大きさは太陽までの距離に比べれば小さい値ですので、近日点通過日における太陽の赤緯の変化は気にしなくてもいいです。太陽に最も近い地点を探すには、近日点通過日と満月が重なる日において、太陽が天頂を通過する地点を探す必要があるわけですが、それは前述の南緯22°54'20"一帯ということでよいでしょう。 Posted: 火 - 1月 11, 2005 at 11:18 PM コメントを読む/書く |
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HaloScanサーバーの時計狂いは気付いたら直っていました。米国の夏時間が終わったからかな。(2004.12.13記)
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