太陽に最も近い山はどこ(4) : 山の標高と地球の曲率ここまでをまとめると、地球が近日点を通過するときの太陽の赤緯は-22°54'20"で、月によるふらつきの影響は距離は変化させるけど太陽の赤緯を変化させるほどではないので、南緯22°54'20"一帯にある高峰が、太陽に最も近い山(正確に言うと、「最も近付くことのできる山」)という訳です。
地球の半径は6378 kmですので、緯度が1°外れると971m、2°外れると3885mだけ太陽から遠ざかります。できるだけ南緯22°54'20"からの緯度差が小さい高峰を探すと…アンデス山脈中の山ということになりますね。
という表を作ってみると、最も補正標高が高い(すなわち太陽に最も近い)山は、チリのアタカマ沙漠にそそり立つ標高6046mのAcamarachi山 、のようです。この山に近日点通過日(今年は1月2日)に登頂し太陽が天頂にくる瞬間が、地上で最も太陽に近付いたとき、と言えるわけです。 ちなみに、アタカマ沙漠は日米欧が共同してALMA(アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計) を建設しているサイトであり、Chajnantor山には東京大学がTAO望遠鏡 を計画してサイト調査を行っています。これらのサイトは主に大気の透過率やシーイング(星の瞬きが少ないこと)が優れているために選定された場所だったのですが、奇しくも太陽に最も近い場所のすぐそばだったのですね。 Posted: 火 - 1月 18, 2005 at 11:13 PM コメントを読む/書く |
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HaloScanサーバーの時計狂いは気付いたら直っていました。米国の夏時間が終わったからかな。(2004.12.13記)
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