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ゴクツブシ干渉計のミーム感染力 



提案中のスペースVLBI計画 を天文台からも推進するかどうか、審査を受ける。チームの皆で分担して、計画の概要や開発状況や期待される科学成果を提示し「ほら、この計画に参加することでこんなにメリットがありますよ」と訴える。この手のプレゼンテーションを何回か行ってきて感じるのは、VLBIもだんだんと理解されるようになってきたな、ということだ。
私が学生としてVLBIグループに加えてもらった頃は、VLBIなんて予算ばかり使って成果をロクに出さないゴクツブシと言われていた。そんな悪口にはいちいち反発してケンカになったこともある一方で（若かったなぁ）、華々しい成果を生産してゆく他のプロジェクトに劣等感を抱いていた。ところが今日の審査会で、VSOP計画を成功裡に完結したことへの評価や新スペースVLBI計画についての暖かい理解の言葉を頂いて、心の中で泣いてしまいました。
折しもその日の夕方にはVLBI懇談会シンポジウムのパーティ。たくさんの有望な新人の学生さんが参加していて、将来の発展を期待させてくれる。VLBIというミームは、意外としぶとく感染力があるようです。 

Posted: 金 - 12月 9, 2005 at 07:32 AM      コメントを読む/書く

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