LED化したヘッドランプ

ヘッドランプのLED化

2003年12月27日


LED (Light Emitting Diode) のヘッドランプは長寿命で省電力といいことずくめ。既存の白熱豆電球のヘッドランプを改造して、安価にLED化してみました。バッタものみたいですが、ちゃんと光りますし、電池がとても長持ちします。ただしハンダ付けの工程が必要で、慣れない人にはお奨めできません。改造される場合は、あくまで自己責任でお願いします。

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ヘッドランプは山歩きには欠かせないもので、たとえ日帰り山行でも必ず携帯することは常識です。私は10年前に購入した松下電器製のヘッドランプ(型番不明)を愛用してきましたが、白熱豆電球で光るため、単三アルカリ電池4本でせいぜい8時間くらいしかもたず、当然予備の電池が必要なことが不満でした。球切れも不安ですが、このヘッドランプはハウジングの中に予備球を保持するようになっています。
近頃、白色LEDが普及してきたこともあって、LED光源のヘッドランプも多数市販されるようになりました。買い替えようかと思ったのですが、

  • 単三電池を使用すること(予備電池をデジカメやラジオと共用にするため)。できれば偶数本。
  • 安価なこと(3,000円以下)

という条件に当てはまるものが見つからないので、躊躇していました。
あるとき、宇宙研生協でLEDの豆電球(大日向商会OH-900)というものを見つけました。自転車のライト用ということですが、電圧が2.5 Vということで松下のヘッドランプにも使えそうです。値段も1,000円と手頃でした。早速買ってみたのですがアタッチメントが合わない(ヘッドランプはねじ式、豆電球はストレート形状)のです。しかし径はほとんど同じなので、配線と固定さえできれば使えるだろうと、慣れないハンダ鏝を手に挑戦です。

ヘッドランプとLED豆電球

ヘッドランプのレンズを開け、LED球を置いたところ。配線は白がプラスで黒がマイナス。プラスマイナスの極性を確かめてから加工すること。

ヘッドランプのレンズを開け、既存の白熱豆電球を抜きます。LED球はソケットから取り出して、電極をむき出しにします。LEDは極性を間違えると点灯しませんので、電極を基盤に接触させて極性を確かめてください。このLED球は向かって右が+、左が−です。また、ヘッドランプは白の配線が+、黒が−でした。

次に、LED球の電極に導線をハンダ付けします。導線の長さは3 cmもあれば十分でしょう。+の電極は脚の先端に、−の電極は付根にハンダ付けします。
−側の電極は長すぎるので、ショートを防ぐためにニッパーで切断します。

LED球の電極に導線をハンダ付け

LED球の電極に導線をハンダ付け

余分な電極を切断

余分な電極を切断

LED球をねじ込んで導線をハンダ付け

LED球をねじ込んで導線をハンダ付け

LED球をヘッドランプに取り付けます。まず導線を両方ともソケット穴に通します。LED球をソケットにねじ込むと、うまい具合に固定できます。導線を取り回し、電極(金属板)にハンダ付けします。最後に、余計な接触などによるショートが発生しないか、気をつけてチェックします。

点灯を確認

ちゃんと点灯します

スイッチを入れて点灯することを確認したらできあがり。わずか1,000円でLED化できました。すでに2回以上テント山行に使用していますが、ほとんど電池が消耗する気配がなく、とても安心できます。白熱豆電球より明るいですし。
ストレートソケットでなくねじ式のLED豆電球が市販されていれば、ハンダ付けの工程が不要なんですけどね。


最終更新日 : 2003年12月27日

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