人間だって機械でしょ人間を含めた全ての生物の活動は、物質の相互作用に基づいています。次世代に遺伝情報を伝えるDNA(デオキシリボ核酸)も、DNAの情報を転写して伝えるRNA(リボ核酸)も、生成されて人体を形作るタンパク質もみな化学物質であり、全て物理法則に従って相互作用しているわけです。肉体が物質でできているのはもちろんのこと、精神活動も神経細胞を伝わる電気信号がその媒体であり、化学物質が要素なのです。単純な素過程が階層的・構造的に集合して複雑な生命活動となる、という仕組みは興味深く深遠な課題ですが、ともかく生命活動に関して物理法則を破るような現象はこれまで見つかっておらず、この意味において人間も機械と変わりありません。
「精神というものは物質と遊離した何か特別なものである」と考える人もいるかもしれませんが、しかし、精神が物質の相互作用に基づいているという事実は、アルコールや麻薬などの化学物質を摂取することで容易に確かめられます。 精神活動の媒体となっている物質(通常は肉体)がなくなれば、つまり死んだら、精神活動は終焉します。幽霊というものを信じる人も多いようですが、物質と相互作用しなければ存在は認知できないのですから、幽霊というものがあったとしてもそれは物質に支えられているはずですので、機械に過ぎないわけです。幽霊の存在が客観的に示されればそれは興味深いことですが、残念なことにこれまでその存在が証明された例を知りません。 人は死んだら、その精神は幽霊になるわけでも天国に行くわけでも地獄に行くわけでも輪廻するわけでもなく、ただ消滅するだけ。では、そのような機械が存在することに、目的というものはあるのでしょうか。(この項続く) Posted: 月 - 9月 19, 2005 at 10:36 PM コメントを読む/書く |
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HaloScanサーバーの時計狂いは気付いたら直っていました。米国の夏時間が終わったからかな。(2004.12.13記)
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