e-Tax奮闘記e-Taxでの確定申告に挑戦してみた。1週間にわたる悪戦苦闘の結果、やっと本日手続きが完了。以下、落とし穴になりそうなポイントをメモ。
・ICカードリーダーが必要。amazonで2,668円で購入した。確定申告以外の用途で使うことは無さそうなので、この期間に貸し借り融通するのが吉でしょう。必要な方、私は終わったのでお貸ししますよ。 ・住民基本台帳カードと電子署名の入手が必要。市役所で2時間ほどかかりました。費用は1,000円。住基カードは顔写真入りと写真なしのものが選べます。私は顔写真を持っていかなかったので写真なしのタイプ。他に用意する者は運転免許証などの写真入り身分証明書。電子署名作成の際にはパスワードを入力する必要があるので考えていくとよいでしょう。パスワードは数字とローマ字が混在する必要があり、ローマ字は大文字のみです。 ・市役所で電子署名を発行してもらう(住基カードに書き込まれる)ときに、「公的個人認証サービス利用者クライアントソフト」の入ったCD-ROMを渡されます。しかしこのCD-ROMのソフトウェアはバージョンが古く、私のMac (MacBook + MacOSX10.5 Leopard + Safari3.0.4) にはインストールできませんでした。「公的個人認証サービス (JPKI) ポータルサイト 」から、最新版ver.2.2のクライアントソフトをダウンロード してインストールする必要があります。インストール時に注意するのは、マウントされたJPKIボリュームにあるJPKIInstallを、デスクトップなどの別のフォルダーに移してからダブルクリックで起動する必要があること。JPKIボリュームに置いたまま起動してインストールを試みても、最後の段階でエラーが出ます。これに気付くまで1日悩みました。なお、動作環境はMacOSX 10.4 Tigerとありますが、10.5 Leopardでも動作しました。 ・アプリケーション/ユーティリティ/公的個人認証サービス/ フォルダーに「JPKI利用者ソフト」がインストールされます。ICカードリーダーを接続し、住基カードを挿入してから、「JPKI利用者ソフト」をダブルクリックして起動。住基カードを作成したときのパスワードを入力します。いろいろ登録情報を眺めて確認したら、「JAVA実行環境への登録」を実行。これで、Safariブラウザーから住基カードの情報を送信できるようになります。 ・ここから先は国税庁e-Taxサイト での作業が必要。でも、e-Taxのサイトに行く前にAdobe Reader ver.8をインストール しておくとスムーズに進みます。「e-Taxの開始届け」をPDF入力するのに、SafariのPDF表示機能ではダメで、Adobe Readerが必要だからです。なお、Macの場合は「ルート証明書のインストール」は済んでいますので不要です。 ・開始届出を 行います。「個人の方」をクリックするとPDFがブラウザーに表示されますので、必要項目を入力。住所は数字も全角で、電話番号は半角で入力しないと、チェックではねられます。PDF上で入力が必要なパスワードは小文字でないといけないことに注意。つまり、JPKIのパスワードとe-Tax利用のパスワードは同じにできないのです。以後、パスワード入力を要求される際にはJPKIのパスワードなのかe-Taxのパスワードなのか区別する必要があります。「送信」したら、「即時通知」を確認して受付番号を念のために印刷。できているはずの利用者識別番号を見るために、利用者識別番号照会へログイン します。さっき印刷した受付番号と、e-Taxの暗証番号を入力してログイン。メッセージを表示して印刷し、16桁の利用者識別番号を取得します。 ・これでやっと申告書を作成できるようになりました。確定申告書作成コーナー に行き、「所得税の確定申告書」を選択し、申告書Aを選択。「提出方法選択」のところで「電子申告により税務署に提出する」にチェックを入れないと5000円の控除が受けられないので注意。 ・申告書の作成は多岐にわたるので、ここでの説明は割愛。注意点は、源泉徴収されている給与所得者(サラリーマンのことですね)は「所得から差し引かれる金額」の「社会保険料控除」の箇所に、源泉徴収票に書かれている社会保険料額を記入しておくこと。また、「税金の計算」にある「電子証明書等特別控除」の「適用する」にチェックを入れないと、5000円の控除が受けられません。 ・一通り入力したら入力データを一旦保存。間違いなければ「入力を終了」で先に進みます。 ・住民税等の入力 → 住所・氏名の入力と進みます。どうして住基カードを差しているのに住所・氏名の手入力が必要なのか疑問に思いますが、こんなことでイライラしていたのでは国税庁を相手にできません。 ・「電子申告用データの保存」を実行すると、h19syotoku-denshi.xtx というファイルがダウンロードフォルダーに保存されます。これを「データの結合」に用います。 ・結合されたデータ 2008**********.xtx がダウンロードフォルダーに保存されます(********の部分は時刻に依存)。このファイルを送信します。申告書の保存から送信までの手順はこちらで解説されています 。 ・送信したらe-Taxへログインして、受付結果(受信通知)を確認します。 ・最後に、「申告書等送信票」を印刷し、氏名と、税金を引き落とされる銀行の口座届出印を押して郵送します。このステップは、電子納税に対応している銀行・金融機関であれば不要です。私が使っている銀行は対応していないので、ここで郵送という手間が発生。 途中で何度もくじけそうになりましたが、何とか手続きは済んだようです。それにしても、税金を取られる側がこんなに複雑な手続きを経ないといけないなんて、納税意欲を失わせるしくみですね。本人確認に何重にも関所を設けているけど、他人になりすまして税金を納めようとする人なんているのかしら(還付を受けるのであれば本人確認は必要でしょうけど)?e-Taxでない郵送では本人確認はいい加減だというのに…。住基カードを普及させることが目的になってませんか?まあ、これで行政が効率化するならよいですけど…。 Posted: 土 - 3 月 1, 2008 at 09:54 PM コメントを読む/書く |
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HaloScanサーバーの時計狂いは気付いたら直っていました。米国の夏時間が終わったからかな。(2004.12.13記)
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