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ありがとうエルゴソフト 



株式会社エルゴソフト から、「パッケージソフト事業終了のおしらせ 」メールが届く。日本語かな漢字変換「egbridge」やワードプロセッサー「egword」といった、Mac用の日本語関連ソフトウェアを販売しているところだ。Macの黎明期から現在にいたるまで24年にわたってMacの日本語環境を支えてきた老舗の撤退に驚いた。
EGシリーズにはとてもお世話になった。最初に製品を使ったのは野辺山にいた頃。観測所のMacの日本語入力にはApple製の「ことえり」とエルゴソフトの「egbridge」があったが、あまりにも変な変換をする「ことえり」は使い物にならず、egbridgeを好んで使った。先輩のMac使いSさんが、egwordの新バージョンが発売されたときにウキウキしながら買いに行くのに付き合ったこともあった。やがて自分もMacを所有するようになり、egwordも買った(バージョン6の頃かな)。ワープロはあまり使わなかったけど、egbridgeは文章を作成するのに無くてはならない空気のような存在だった。使い慣れるほどになじんでくるegbridgeのありがたみは、それがない環境(Windows機など)でしばしば痛感した。
ユーザーサポートがとても良心的なことも特筆すべきことだ。MacのOSがバージョンアップしたときには、いち早く対応してアップデータをリリースしてくれた。特にMacOSがUNIXのOS Xに移行したときの対応は迅速でありがたかった。UNIXでデータ解析しつつレポート文を作成、という生産的な環境が実現できたのも、egbridgeのおかげだ。つい先日も、ライセンス数追加の方法についてカスタマーサポートに問い合わせたら、必要なCD-ROMを送付してくれて助かった。ありがとうございました。
それにしても撤退はきわめて残念だ。Macユーザーは徐々に増えているというのに。無償でOSに付いてくる「ことえり」があるから有償のegbridgeを買う人は少ないのかなぁ。あと1年間はユーザーサポートを続けてくれるというけど、今後OSがバージョンアップしたら使えなくなるのかも。そのときはegbridgeと心中かな。 

Posted: 火 - 1 月 29, 2008 at 06:50 AM      コメントを読む/書く


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