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基礎科学と音楽 



どちらも「役に立たない」けれども、人々の心を豊かにする文化的活動という点が共通です。けれども、活動の成立基盤は大きく違います。
音楽は産業として経済的に自立しており、そのため著作権の保護は死活問題。一方で基礎科学は政府や財団などに資金を依存していて、その成果は公開が原則。ところが近年、財政の厳しい日本では、基礎科学への予算配分は減少の一途。ハイテクとして利用価値のある応用研究に重点配分されている。音楽のように「売れる」研究だけが生き残っていくのかなぁ。
乃木坂の日本学術会議における、天文研連による宇宙科学のヒアリングの場で、そんなことを考えました。
ちなみに日本の宇宙科学の予算は年間160億円(JAXA全体では1900億円)で、5年前から2割減。米国NASAの予算は155億ドル(約1兆7000億円)です。また、日本の音楽CD売上げは、年間約2600億円だそうです。 

Posted: 火 - 6月 15, 2004 at 10:09 PM      コメントを読む/書く


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