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宇宙研公開日 



小雨の降る生憎の天気でしたが、「はるか」チームの展示は屋内だったので、かえって雨を逃れる見学者が多かったせいか結構混み合いました。野辺山特別公開と同様にブラックホール模型を展示したところ、子供たちに大人気。「どうしてぐるぐる回るとなかなか落ちないんだろうね」と問いかけると、「なんでかなー」と考え込む子がいるかと思うと、そんな問いかけは聞く耳持たずひたすらボールを投げ込むのに熱中する子もいたりと、多様ですね。
ドイツの宇宙機関に勤めていると自称するヒゲの外国人が、ブラックホール模型を一通り眺めてから、「お前ら科学者はブラックホールがあるという理論を信じているが、存在を証明できるのか」と質問(英語で)してきた。間接的ではあるけど存在を示す観測的証拠があることを説明すると、重力の起源やダークマターの正体などについて自説を展開し始めた。まずい、ブツリおじさん(天文台マダムさん命名 )だ!あまりに長々と自説を続け、子供の対応ができなくなって困るので、「あなたの話は興味深いけど、ここで議論する時間はありません。子供たちに説明しなくてはならないから、もう止めましょう」と言うと、「ほう、説明するというけど、お前はブラックホールをどれだけ理解しているのかね」などと言ってきた。迷惑なので以後相手にするのを止めたら、ようやく去って行った。ブツリおじさんの類いはよく公開日に登場するので応対は慣れてはいるけど、外人バージョンは初めて。英語での応対は難儀するなぁ。

 

Posted: 土 - 8月 28, 2004 at 09:55 PM      コメントを読む/書く


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