サブミリ波天文学研究会初日5h00mに空腹で目覚める。教科書をHさんが早速コンパイルしてくださっていて、PDFファイルがダウンロード可能になっていた。迅速な仕事に感謝。朝食を済ませ、アンジェラの陽気な挨拶に見送られてHarvard
Squareへと歩く。
研究会の会場に着くとすでに賑やかな雰囲気。まだなじみのない分野で知っている顔はあまりいないけど、日本の仲間が多数散見される。台湾の研究所に勤めるSSSさんに久しぶりに再会。「あれ、どーしてかめのさんがいるんですか!?」と驚かれる。直前に参加登録したからねぇ。APさんにも再会。以前にソコロで開催されたVLBAの研究会で会って以来なのだが、現在は SMAでサブミリ波に鞍替えしたのですね。 基調講演は、メーザーを発見してノーベル物理学賞を受賞したTowns先生による電波天文学の歴史、御歳90歳を超えるはずだけど、気丈な話しぶりで素晴らしい。電波天文学の黎明期に発見が相次いでも、天文学者の多くはその時点で主流だった可視光の観測から離れようとしなかった、新しい分野に参入するのをみな躊躇うものだ、という言葉に共感する。 続いて系外銀河のセッション。サブミリ波ということで、ダスト(星間塵)放射や中性炭素輝線や炭素イオン輝線などのツールを用いた、宇宙初期の銀河の観測結果の報告が相次ぐ。一方で近傍銀河のガスの様子を詳細に描き出すSMAの観測結果も素晴らしい。サブミリ波帯のH2Oメーザーを、もう形骸で観測しているのか…進んでるなぁ。時差ボケで睡魔との戦いでもあったけど、楽しめました。 夕方からレセプション。隣り合わせたメキシコの研究者と仲良くなっていろいろ話し込む。その後にTowns先生による一般講演。科学と宗教との関係、宇宙の起源について神なのか物理現象なのか、など根源的な話題に引き込まれる。最後の質問コーナーで、質問者は神の存在を否定されることに必死に抵抗している感じで、面白かったです。 Posted: 月 - 6月 13, 2005 at 02:04 AM コメントを読む/書く |
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HaloScanサーバーの時計狂いは気付いたら直っていました。米国の夏時間が終わったからかな。(2004.12.13記)
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