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理不尽な仕打ちと夜叉 



悪意を持った理不尽な仕打ちを受けたときや、人から理解されず非難されたとき、心に夜叉が忍び込んで反撃の誘惑に駆られそうになる。でも、怒りに我を忘れるのは自分には損失だし利敵行為になるだろう。自分への試練だと受け止め、諦めてこだわりをすてたときに心の解放が得られるのだと思う。
他者を思いやるハト派の社会は、互いの交流が共通の利益に繋がるので、結局自分も幸福を享受できるであろう。逆に、他者への非難や攻撃によって自分の利益を追求するタカ派の社会は、結局足を引っ張りあって損害を被る可能性が高い。タカ派とハト派が混在する場合には、争いによって短期的にはタカ派が勝利を収めるだろうけど、リチャード・ドーキンス著「利己的な遺伝子」 によると両方がほぼ半々で共存するのが安定状態(ESS : Evolutionarily Stable Strategy) だそうだ。でも、ハト派だけの集団とタカ派だけの集団を比較すると、ハト派集団の方が個々の利益が大きい。したがって、「なるべくタカ派との接触を避けるハト派」が最大受益を得られるポリシーなのだろう。
よーするに「逃げるが勝ち」ってことですね。 

Posted: 月 - 12月 27, 2004 at 09:05 PM      コメントを読む/書く


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