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盛岡出張2日目 



活動銀河のセッションが始まる。注目すべきは、分子ガス円盤を中間赤外のCO(一酸化炭素)振動回転遷移吸収線で検出したというSさんの報告。まあ、分子ガス円盤は水蒸気メーザーや中性水素吸収線や水酸基吸収線などでこれまでも検出例が報告されているけど、振動回転遷移の場合、複数の回転準位を一度に分光できるので、励起温度がきれいに求まるのが優れている。素晴らしいの一言。
夕方の天文教育フォーラムでは、「著作権ーあなたの利益と不利益の間で」と題して、無断転載や二重投稿などを戒める内容。基調講演に早稲田大学の大槻義彦教授(「パリティ」誌編集長)を招いたこともあって大盛況だったけど、個人的には今ひとつの講演内容。その後の、われらが天文月報編集長Dさんの話の方が有益だったと思う。
その後に、林忠四郎賞を受賞したKさんとHさんによる受賞記念講演。新星からの風の理論と、それを発展させてIa型超新星の正体を明らかにする、という知的興奮が沸き起こる内容で素晴らしかった。 

Posted: 水 - 9月 22, 2004 at 11:02 PM      コメントを読む/書く


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