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カントリー・ロードのドライブ 



この2ヶ月の間に数回にわたってGreen Bankの電波望遠鏡で観測する時間をもらっている。台湾の研究所に所属するSさんと三鷹の大学院生Y君と私の3人で当番を組むことにして、第1回の観測はみんなで参加して操作の方法を憶えようという算段だ。
早朝に自宅を出発し、成田空港で同行のY君と落ち合い、NH002便で飛び立つ。12時間の長い飛行は窮屈だけど、アラスカ上空を飛行しているときにオーロラを見ることができたのは嬉しい。目線と同じ高さのオーロラを見るなんて、初めての経験だ。あれ、ということはこの飛行機に乗っている私も荷電粒子を浴びているということか…。
到着したワシントン・ダレス空港で合流することになっているSさんを待っていると、あれ、K先生とM先生に遭遇。偶然同じ便に乗り合わせていたのですね。X線天文学の権威お二人に日本から10,000 km以上離れた場所でお会いするとは、地球も狭いものかもしれないですね。やがてSさんも登場し、X線と別れた電波組3人はレンタカーを借りて一路ウェストバージニア州へと向かう。
ハイウェイを100マイル走ってからは、牧場の緑や立木の紅葉が美しい田舎道を走るのが爽快だ。2回の山越えも景色を楽しめる。夕方5時近くに観測所に到着。所内の殆どの人はこの時間には帰っていて、受付も閉まっているので、棚に置いてある部屋の鍵を受け取って今日は早々に寝よう。あれ、Sさんの部屋の鍵がない。予約がうまく完了してなかったのかな?仕方ないのでY君と私とで部屋を共有し、Sさんの部屋を確保。24時間の移動に疲れて泥のように眠る。

 

Posted: 月 - 10月 31, 2005 at 08:52 PM      コメントを読む/書く


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