小仙丈カール

仙丈ヶ岳 - 3,000mの稜線漫歩 -

1992年10月10日


 仙丈ヶ岳 (3033 m) は、南アルプスの3,000 m峰の中でもっとも登りやすい山と言えるでしょう。標高2,000 mの北沢峠までバスが通じているので、日帰りで往復できます。小仙丈から仙丈ヶ岳に至る稜線は絶景で、東には富士山・北岳・間ノ岳と標高日本第1位, 2位, 4位の山が並びます。

北沢峠 → 大滝ノ頭 → 小仙丈ヶ岳 → 仙丈ヶ岳 → 馬ノ背 → 薮沢 → 大平山荘 → 北沢峠

 

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稜線からから見える北岳

稜線からから見える北岳

野辺山観測所のS藤さん, Y田さん, M尾さん, S村さんと私の5人を載せて車は一路長谷村の仙流荘へ。北沢峠行きの長谷村営バス始発に乗る。バスの運転手さんの観光案内が丁寧で面白い。北沢峠から尾根道をゆく。最初から急登だが、紅葉が美しくて楽しめるし北岳のピラミッドが見えてくると励みになる。

小仙丈沢カール

小仙丈沢カール

甲斐駒をバックに記念撮影

甲斐駒をバックに記念撮影

2時間も歩くと森林限界を越えてハイマツ帯になり、展望は一気に開ける。背中に甲斐駒や八ヶ岳、左手に富士山・北岳・間ノ岳の高峰を眺めながら登る。小仙丈ヶ岳に着くと、草紅葉に彩られた小仙丈沢カールを見渡すことができる。

 

富士山・北岳・間ノ岳の眺望

富士山・北岳・間ノ岳の眺望

北アルプス方面のパノラマ

仙丈ヶ岳山頂から北アルプス方面のパノラマ

小仙丈からの下りはこのコースで唯一危険な岩場だが、慎重に行けば問題ない。ほどなく仙丈ヶ岳山頂が見えてくる。歩き始めてからわずか4時間で登頂。

この日の展望は最高。中央アルプスはもちろん北アルプスも乗鞍から白馬まで同定できるし、妙高・火打も見える。南には塩見・悪沢・赤石などがはっきり見える。そして甲斐駒や白峰三山は目前にドーンと構えている。この贅沢な眺めの中、食後にちょっとお昼寝。

 

仙丈ヶ岳山頂から南方向

仙丈ヶ岳山頂から南方向の眺望

 

正面に甲斐駒ヶ岳

正面に甲斐駒ヶ岳を見ながら下る

下りは薮沢カールに降りて薮沢コースをゆく。目線が足下でなく正面の甲斐駒につい行ってしまうのはちょっと危険。谷の両側の紅葉・黄葉と甲斐駒の白い山肌が美しい。大平山荘から北沢峠まで登り返し、バスで仙流荘へと降りる。仙流荘で一風呂浴びることができるのは嬉しい。


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最終更新日 : 2003年12月29日

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