奥多摩 鷹ノ巣山 山行記録2004年11月21日 奥多摩の鷹ノ巣山 (1737 m) は南側の展望が開けた人気の山です。昨年は奥多摩駅から石尾根を経て通ったところです。今回は友人Aさんと同行するにあたって、「眺めの良い山に行きたい」という希望を受けて、再訪することにしました。当初は東日原から稲村尾根を経て浅間尾根を降りるという計画でしたが、山頂でのんびりしすぎたため峰谷のバス最終便に間に合いそうになくなったので、榧ノ木尾根を降りて熱海からバスで帰るというルートに変更しました。 |
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武蔵境−(中央線・青梅線)→ 奥多摩駅7h17m/7h25m−(バス)→ 東日原7h53m → 稲村岩基部8h32m → 稲村岩分岐9h07m → 鷹ノ巣山12h15m/13h50m → 鷹ノ巣山避難小屋14h08m → 倉戸山16h43m → 熱海バス停17h40m/ |
武蔵境5h40m発の中央線でAさんと落ち合う。早起きの睡眠不足を電車の中で補いつつ、奥多摩駅に7h17m着。7h25m発の東日原行きバスに乗車する。日原川沿いの渓谷美と紅葉をバスの車窓から堪能できる。 8h00mに東日原から歩き始める。中日原まで林道を歩いてから、左手の日原川へ下る道に分け入る。青空に突き出した稲村岩が印象的だ。これからたどる稲村尾根のルートが分かりやすい。 |
巳ノ戸橋からは渓谷にまだ残る紅葉が素晴らしい。ここからがいよいよ本格的な登り。落ち葉の積もる登山道だが、北面にあって湿っているため、踏みしめると「ジワジワ」とした足裏感覚だ。 |
30分ほど登ると稲村岩の基部にたどり着く。沢筋を徒渉を繰り返して登り詰めると、やがて沢筋から離れてつづら折れの急登となる。 |
稲村岩への分岐に9h07mに到着。逆光に透ける紅葉が鮮烈だ。ここで出会った野鳥は、鳴声からヒタキの類と分かるものの同定ができなかったのだが、現像してみるとキビタキだった。憧れの美しい姿をフィルムに捉えることができて嬉しい。 |
稲村岩のピークへは15分ほどだが、手前のピークに登っただけでその高度感に満足し、引き返して鷹ノ巣山を目指そう。葉が落ちて明るい日差しの差す稲村尾根をのんびりと登る。単独あるいは二人連れの中高年パーティが何組も、私達を追い抜いてゆく。鈴をザックに付けた人が多いけど、鈴の音は苦手なので先に行ってもらうに限る。高度を上げてゆくと、六ツ石山からの石尾根が近づいてきた。あの尾根と合流する場所が鷹ノ巣山だから、目標がはっきりして励みになる。西側には雲取山の遠望。でも、徐々に雲が出てきて展望がなくなってきた。 |
倒木や岩に苔むす様子に、Aさんは興味津々だ。キノコがびっしり生えた倒木を見て、「こそげ落としたくなりますね」と言うのが面白い。 |
12h15mに鷹ノ巣山に登頂。雲量が多くて富士山や赤石山脈の遠望が効かないのが残念だが、それでも石尾根の向こうに大岳山や御前山、南には三頭山、南西には雁ヶ腹摺山から大菩薩嶺に続く山嶺、それに七ツ石山から雲取山に続く石尾根が望める。 |
ここで展望を楽しみながら昼食。マカロニを茹でて、プチパスタ(いかすみとプッタネスカの2種類)を掛ける。今日は手が4本あるので、いつもと違って手際よく準備がはかどるなぁ。茹汁はミネストローネスープとクラムチャウダースープに。チーズを加えるとコクが出て美味しい。食後のお茶を楽しみ、のんびり日差しを浴びながらお昼寝。 |
気がつくと、賑わっていた山頂からほとんど人がいなくなっている。時計を見るともう14時に近い。もう下山しなくては。鷹ノ巣山避難小屋まで降りてトイレを済ませ、鷹ノ巣山トラバース道を東進して榧ノ木尾根尾根に取りつく。 |
道が分かりづらくなるほどに落ち葉が深く積もっている。南面の日当たりのよい尾根なので落ち葉も乾いていて、サクサクと踏みしめるのが楽しい。時間が押しているので少し急がなくてはならないのだが、つい野鳥の声に立ち止まって姿を探したり、倒木に腰掛けてゼリーを堪能したりと、のんびりしてしまう。 |