北八ヶ岳をテレマークでうろうろして来ました。1月15日のリターンマッチで、今度こそ中山の斜面を滑り降りるつもりでしたが、高見石で引返すことになってしまいました。

【日 程】 1993年1月31日(日帰り)
【山 域】 北八ケ岳・白駒池附近
【ルート】 国道299号線佐久側〜白駒池〜高見石
【メンバ】 亀野 誠二(単独)
【天 候】 晴れ
【行 程】 以下のとおり

7:00 野辺山発 → 8:00 国道299号線・ふるさと展望台 → 9:00 白駒池登山口 → 11:30 青苔荘 → 12:00 高見石小屋(昼食)→13:00 高見石小屋発 → 14:00 総合観光案内所 → 14:30 ふるさと展望台

冬晴れの朝、野辺山を出発。八ケ岳には雲がかかっているが、風がそれほど強くないので天候は安定しそう。

ふるさと展望台前に車を止め、スキーにシールをつける。国道は除雪してあるが、スキーでも歩けそう。XC (クロスカントリースキー) ならスケーティングで登れそうな状態。MTB (マウンテンバイク) で登る人と同時に出発したが、さすがにあちらは速い。

標高地点からスキーで歩く。小海町・八千穂村境界の登山口から白駒林道の方へ入る。トレースが全くなく、1.5m位の新雪。思わぬラッセルに時間を食う。道幅が非常に狭いので、ルートファインディングが非常に困難。昨年縞枯山附近の樹林帯に迷い込んだ時の悪夢がよぎる。
シラビソの根元は天然の雪洞になっているので、いつでもビバークできると思うと気は楽。

一ヶ所どうしても道が分からない場所があって、10分くらいルートファインディングに費やす。雪の重みで垂れ下がっている大枝の雪を払い落としたら、その先に道が発見できた。妙にうれしかった。

白駒池が見えて一安心。青苔荘でコーヒーを御馳走になり、XCのコースガイドをいただいた。小屋の人にラッセル苦労を話したら、あれは夏道で冬にあんな所を通るやつはいないとの事。ひーん。

高見石まではトレースも目印もしっかりしていて、とても楽。30分ほどで高見石小屋に着き、荷物を置いて高見石に登る。足元に真白な白駒池。良く晴れて展望は最高。奥秩父、浅間山、縞枯山、蓼科、美ケ原、入笠山、そして中山が一望できる。小屋の前のテラスで昼食。

もう午後になってしまったので、ここから引返す。シールを外して快適な下り。ただ、道幅が狭い上にトレースがレール状になっているので、スピードが付くとうまくターンできないでころんでしまう。計10回位はコケたと思う。帰りは白駒池にはよらず、直接299号線に出るルートを取る。こちらは踏固められていて道幅も広い。あっけなく国道に出てしまう。あのラッセルはなんだったの? まあ、新雪のラッセルも楽しかったし、貴重な経験だよね。(マケオシミ)

299号線の下りも快適そのもの。休みながら下っていけるんだからスキーってすごい。あっというまに車にたどり着いた。

【まとめ】 白駒池方面に行くには町村境の登山口でなく、総合案内所から入りましょう(間違えるのは私くらいのもの?)。299号線のアプローチは、行き交うスノーモービルに注意。