日ノ出山・御岳山・大岳山 山行記録2005年1月8日 奥多摩で人気の高い大岳山は山頂で野鳥に餌付けをする人が多いので野鳥の撮影に最適、ということで酉年最初の山歩きに選びました。大岳山だけでは物足りないので、展望のよい日ノ出山と併せ、マイナールート扱いになっている日ノ出山北尾根から歩き始めることにしました。 |
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武蔵境5h00m−(中央線・青梅線)→ 御嶽駅6h23m → 日ノ出山北尾根登山口6h49m → 日ノ出山8h36m/9h00m → 御岳山9h38m → 鍋割山10h54m → 大岳山12h01m/12h50m → 鋸山14h03m → 愛宕神社15h15m → 奥多摩駅15h26m |
まだ薄暗い御嶽駅から出発。多摩川に架かる御岳橋を渡って、都道を西に進む。凍結した道をダンプカーが猛スピードで行き交う脇を怯えながら歩く。ケーブルカー駅方面へ左折し、小さな沢に架かる光仙橋の袂左側にある階段が登山口だ。日ノ出山北尾根は、赤の破線で描かれたマイナールートで、登山口にはいきなり「危険」との看板が立っている。とはいえ道は明瞭だし、危険と感じるような箇所は特になかった。地形図を読図でき、中部山岳地帯を歩く経験を持つ登山者なら、問題なくこのルートを歩けるだろう。 |
檜林の中を少し登ると、伐採で展望のよい小ピークに7h02mに到着。御岳山がよく見える。積雪の残る尾根道を進んで高度を稼ぐ。北側の高水三山の展望がよい。 |
7h37mに小さな露岩を通過。その先は雪が3 - 5cmほど積もっているが、アイゼン無しでも特に滑らないのでそのまま登る。やがてめざす日ノ出山頂も見えてくるようになってきた。 |
山頂北側の巻き道の手すりの隙間から進入するように進む。コガラやウソが群れる山頂に8h36mに到着。ここまで誰にも会う事なく静かに歩くことのできた、日ノ出山北尾根はいいルートだ。 |
日ノ出山はさすがに素晴らしい展望台。東側は関東平野を一望でき、都心のビル群や、東京湾や、筑波山などを見通すことができる。西側には奥多摩の山並が連なる。御岳山はすぐそこに見える。一通り眺めを堪能し、水分と糖分を補給してから9h00mに出発。 |
東雲山荘の左側を通って御岳山方面へ進む。ほぼ平坦な道で楽々な散歩道。途中には耕作地や人家もあり、飼育されているヤギさんとにらめっこ。御岳山は信仰の山で、神社に近付くと参道には茶屋や土産物屋が建並ぶ観光地でもある。人も多い中を黙々と歩く。大きな鳥居をくぐり、石段を登り詰めて、御嶽神社の建つ山頂に9h38m到着。 |
神社から先、大岳方面に向かう道がどこなのか分かりづらかったので、宮司さんに尋ねると、山頂から奥の院に向かう道が閉鎖になったので一旦神社を降りてから南面を巻く道を進む、ということを丁寧に教えていただいた。奥の院に向かう巻き道へと降りるところは氷結した階段でちょっと危険だが、アイゼンも着けずに慎重に下る。その先はほぼ平坦な道が続くので楽々と歩く。 |
七代の滝を通る道を左に分け、その先の巻き道も左に分けて、奥の院・鍋割山頂を通る稜線をゆく。こちらのルートをたどる人は少ないようで、静かな山歩きを楽しめる。稜線には野鳥が多数。羽の色が美しいカケスを多数見かけた。登山道にはガビチョウの姿も。本来日本にはいなかった篭抜けの鳥だが、野生化して繁殖しているらしい。 |
日ノ出山方面の眺めの良い小ピークを10h28m通過。立木に囲まれた鍋割山を10h54mに通過。大岳山の山容が迫る。大岳山直下には、「この先凍結のためアイゼン無しでは危険」との立て看板があるので、素直にアイゼンを装着。確かに硬く凍結した道でアイゼンは必須だ。ただし少し登ると乾いた岩場も現われるので、「歯が痛むよー」と気にしながらなるべく雪の残る箇所を選んで踏んでゆく。 |
10人くらいの登山者で賑わっている。ここも相変わらず眺めが良い。南側の丹沢、南西方向の富士山、西側の御前山や大菩薩連嶺や雲取山方面の眺めを堪能する。コガラやヤマガラが多数群れている。ここは餌付けをする登山者が多いので、餌の乏しい冬には鳥たちも餌をねだりに集まるようだ。手乗りで直接餌をもらう鳥もいる。 |
12h50mに山頂を出発し、鋸山方面に向かう。下り道はさすがに滑りやすいのでアイゼンを装着。でも道が平坦になってきたらアイゼンを外す。南側の植生が落葉樹の箇所は道が乾いているけど、針葉樹や常用樹の生える箇所は雪が残っている。日差しの有無で残雪がはっきりと異なる。鋸山を14h03mに通過。奥多摩駅方面へと下ってゆく。緩やかな下り道を軽快に進む。もう、凍結で心配な場所はほとんどなく、よく乾いている。 |
愛宕神社を15h15mに通過。その先にある約200段の石段を降り、奥多摩駅に15h26mに到着。15h36m発の青梅線で帰途に着いた。 |