鍋割山からの眺め

鍋割山・塔ノ岳・丹沢山 山行記録

2003年5月3日


 連休中の晴れ間を利用して、丹沢の鍋割山, 塔ノ岳, 丹沢山を歩いてきました。鍋割山や塔ノ岳は展望が素晴らしい人気の山です。この二つの山を結ぶ稜線は歩いていて楽しい道で、特に危険な箇所も無いのでお奨めです。丹沢山から宮ヶ瀬に降りる東尾根は、長くて人通りも少なく静かな山歩きを楽しめますが、山に慣れた人向きのコースです。

自宅−(自転車) → 登戸5h49m−(小田急線) → 渋沢6h48m−(神奈中バス) → 大倉7h05m → 二俣8h35m → 鍋割山10h20m → 塔ノ岳11h30m → 丹沢山12h47m → 本間ノ頭14h14m → 宮ヶ瀬16h20m −(神奈中バス)→ 本厚木

経路図はこちら

 

山行記録一覧へ

自転車で登戸駅まで行って5h49m発急行に乗る。好天の連休初日とあってザックを背負った人が多く、混雑している。本厚木を過ぎるまで立ちづくめ。渋沢で降りると、大倉行のバス停には長蛇の列。通勤バス並みの混雑だ。
大倉を7h05mに出発。しばらくは林道あるきが続く。早くも日差しが照りつけて暑いが、汗をかかないようにゆっくりと歩く。朝食が少なすぎたせいか眠気との闘い。

二俣のせせらぎ

二俣のせせらぎ

8h35mに二俣到着。小川のせせらぎの脇でバナナを食して糖分補給すると眼が覚めてきた。ついでに日焼け止めを塗って紫外線対策。
二俣からが本格的な登りだが、道はよく整備されていてキツイ登りでもなく快適。40分ほどで後沢乗越を過ぎ、鍋割山山頂をめざす。道の脇に伸びる草(ウラシマソウというのだそうです)が、「はるか」衛星フェアリング収納時(右)と展開時(左)みたいで面白いので写真を撮る。

ウラシマソウ

衛星「はるか」フェアリング収納時(右)と展開後(右)みたい

鍋割山荘

鍋割山荘

10h20mに鍋割山到着。富士山が雲の上に頭を出している。山頂は山桜が咲く芝生の庭で、のどかでくつろげる。ポカリスエットとバナナで水分と糖分の補給。

ウラシマソウ

鍋割山頂は芝生の庭園のよう

 

鍋割山から富士山を眺める

鍋割山から富士山を眺める

 

鍋割山から檜洞丸方面

鍋割山から檜洞丸方面

 

鍋割山から蛭ヶ岳方面

鍋割山から蛭ヶ岳方面

鍋割山から塔ノ岳までの稜線は極端なアップダウンもなくて歩いていて楽しい。檜洞丸-蛭ヶ岳-丹沢山-塔ノ岳と連なる稜線がよく見える。所々に山桜が満開になっていて目を楽しませてくれる。
やがて花立で大倉尾根と合流し、階段を登り切って塔ノ岳山頂に11h30m到着。山頂は大混雑。ここで昼食だ。今回は時間節約のために弁当を持ってきている。スパゲティにシチューをぶっ掛けた残り物メニューだが、山では何でもうまく感じられる。平らげた後は荷が軽い。

 

塔ノ岳山頂

大混雑の塔ノ岳山頂

 

竜ヶ馬場

竜ヶ馬場で休憩

丹沢山までの稜線はよく整備されていて、人通りも多い。すれ違いが多くてちょっとうんざり。途中の竜ヶ馬場というカヤトの原で12h25mに休憩。丹沢山には12h47mに到着。
それにしても、丹沢山頂を「日本百名山」と称するのは納得できない。蛭ヶ岳が標高・山容ともに丹沢山塊の盟主である一方で、丹沢山はすぐ隣の不動ノ峰などと比べても平凡な1567 mの頂である。

 

美しいジムグリの幼蛇

ジムグリの幼蛇

ここから宮ヶ瀬湖まで11 km続く東尾根は人通りがぐっと少ない静かな道だ。標高1375 mの瀬戸沢ノ頭までは300 mくらい一気に下った後に100 mの急坂を登り返す。標高1352 mの太礼ノ頭までも100 mくらい下ってから同じだけ登り返す。円山木ノ頭 (1360 m) や無名ノ頭までも下りと上りを繰り返し、14h14mに1345 mの本間ノ頭に到着。巻き道を作らずにいちいちピークを通過するところに、登山道を拓いた人のこだわりが感じられる。
本間ノ頭からはひたすら下り道を行く。途中でジムグリの幼蛇に遭遇。真っ赤な美しいヘビでかわいい。

やがて下山路からゴールの宮ヶ瀬湖も見えるようになってきた。宮ヶ瀬湖周回道路からのバイクの騒音が断続的に響きわたり、静かな山歩きの雰囲気をぶち壊してくれる。高畑山や御殿森ノ頭などにはさすがに巻き道がついているので楽できる。16h20mに宮ヶ瀬登山口に到着。
最寄りのバス停は三叉路だが、何もない道路脇で16h50mまで佇むのもつまらないので始発の宮ヶ瀬バス停まで歩き、本厚木行に乗り込んで帰路についた。

 

宮ヶ瀬湖

東尾根の稜線から宮ヶ瀬湖が見える


感想やコメントの書き込みはこちらへどうぞ
初出 : 2003年5月11日, 最終更新日 : 2003年11月28日

ページの先頭へ

山行記録一覧へ