日時:1993年1月9日(土) 日帰り
 6:30 野辺山発→8:30 坂巻温泉→9:30 釜トンネル→10:30 大正池→12:00 河童橋(昼食)→14:30 釜トンネル→15:30 坂巻温泉
参加者:単独行
目的:冬の静かな上高地をテレマークスキーで散策

6:30 野辺山発
5時に出る予定が、いきなり寝坊してしまった。高速を飛ばして松本インターで降り、1時間で坂巻温泉まで。途中の道には殆ど積雪が見られない。

8:30 坂巻温泉
途中の道には沢渡より先通行止という標識が出ているが、坂巻温泉まで道は通じていた。
坂巻温泉の2つ手前のトンネル入口に駐車スペースがあるので車をとめる(トンネル内に駐車している車もかなりあるが、作業車通行のため駐車厳禁という標識があるので遠慮した)。
積雪が殆どないのでスキーはあきらめ、徒歩で散策することにする。

9:30 釜トンネル
トンネル内はスケートリンクになっていて恐怖。かなりの急坂なので立っていられないほど。アイゼンがあったほうがベター。トンネルの拡張工事をしているらしく、脇の方に削った岩がごろごろしているので、その上を辛うじて歩く。上を見るとつららが無数にあって怖いので、脳天直撃だけはさけようと帽子をかぶる。
トンネル内でテレマークスキーを持参している人に会う(むむ)。トンネルを抜けるのに約20分を要した。出口のロックシェッドはさらに拡張されているようで、雪崩に会う危険は殆ど感じ
なかった。出口にある氷柱はみごと。

10:30大正池
穂高連峰が一望できた!焼岳も霧の上に頭を出している。しばし茫然と立たずむ。突然、鶏の鳴くような音が響く。大正池の氷にひびが入る音だ。大正池からは自然探求路を通ってゆく。鴨、岩魚、りすなどの生き物に会う。こんな冬にも耐えて生きているのだと思うと感慨深い。この辺りは積雪が3センチ位あり、テレマークでも滑れそう。ちょっと後悔。

12:00河童橋
昼食。レトルトのミネストローネ(洋風トマト味おじや)にチーズを落として、コンロにかける(チーズがとろっとしておいしいんだこれが)。思わずウイスキーに手が延びる。穂高は霧に隠れてしまって残念。雪がちらつき始める。本当は明神まで行くつもりだったが、天気は下り坂なので引返す。

14:00大正池
鴨が集って来る。次々に着水する様は見事。氷の上を歩く様は可愛らしくて対照的。

15:30坂巻温泉着。雪が強くなって来た。乗鞍高原によって、そばとおやきを食べ、温泉につかってから帰る。

まとめ テレマークスキーで散策するという当初の目的は達成できませんでしたが、異様にリッチな雪上ハイクを楽しむことができました。特に穂高連峰を見ることが出来たのはラッキー。冬の上高地は本当に静かで美しいです。