紅葉の緋毛氈

菰釣山・ 畦ヶ丸 山行記録

2004年11月6日


紅葉も終わりかけの時季。丹沢が混雑する季節ですが、西丹沢の菰釣山から畦ヶ丸にかけてのルートはやや地味で人出もあまり多くなく、静かな散策を楽しむことができます。落ち葉を踏みしめながら、見通しが良くなった森に遊ぶ野鳥の姿を追ってきました。

山伏峠8h14m → 大棚ノ頭8h38m → 菰釣山10h39m → 城ヶ尾山12h14m/12h40m → 畦ヶ丸14h12m → 大滝橋16h12m

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武蔵境5h00m発の中央線に乗り、大月から富士急行に乗換えて富士吉田に7h07m着。7h25m発道志小学校行きバスに乗る。車窓から眺める富士山は大きく、7合目くらいより上が冠雪している。しかし時間が経つにつれて雲量が増え、見通しが悪くなってきた。8h14mに山伏峠に到着。久しぶりの山道を歩き始めて気分はウキウキ。

霞の中の富士山

山中湖の向こうに霞んだ富士山

山伏峠と御正体山

山伏峠と御正体山

紅葉の盛りを過ぎてほとんどの樹が葉を落としているが、山伏峠の東側を見下ろすとまだ色づいた木々を見ることができる。わずかな登りで8h38mに大棚ノ頭に到着。

落ち葉の積もる稜線

落ち葉の積もる稜線

カエデの黄葉

カエデの黄葉

ここからは東海自然歩道のルートで、道標など整備が行き届いている。落ち葉をサクサクと踏みしめて歩く楽しい稜線。

ドウダンツツジの紅葉

カエデの紅葉

リュウノウギク?

リュウノウギクかな?

石保土山を9h04mに通過。まだ見ごろの花と枯れた花とが同居するのはリュウノウギクだろうか。先に進み、西沢ノ頭を9h24mに、樅ノ木沢ノ頭を9h44mに通過。目指す菰釣山の山容を見ることができる。

菰釣山の山容

菰釣山の山容

キクイタダキ

キクイタダキ

葉が落ちたおかげで野鳥の姿を捉えやすくなり、シラビソの枝を渡るキクイタダキや、幹を下向きに降りてくるゴジュウカラの姿を見ることができた。油沢ノ頭を9h59mに、ブナノ丸を10h20mに通過して菰釣山に10h39mに到着。

ゴジュウカラ

ゴジュウカラ

昨年12月に来たときには山頂でヤマガラの群れに会ったので今回もと期待していたのだが、出会ったのは山頂を占拠する高齢の男性たち5人のパーティ。この喧騒では野鳥も逃げるだろうから、早々に山頂を立ち去る。山歩きを重ねるほどに、山頂なんかどうでもよいという気になることが多くなってきた。

カケス

カケス

菰釣山避難小屋に10h56mに到着。ここで小休止してゼリーとクッキーを堪能する。ギーギーと大声で鳴くカケス3羽に遭遇。青と黒の雨覆が美しい鳥だが、シャッターチャンスを逃して何だかよく分からない写真しか得られなかった。

ブナ沢ノ頭を11h23mに通過し、城ヶ尾山に12h14mに到着。刈り払いされて開けた山頂には誰もいないので、ここで昼食。鮭チャーハンをフライパンで暖めて食す。食後にドリップコーヒーを堪能。12h40mに出発。のんびりと探鳥に時間を費やしたせいか、多少時間が押し気味。止むなく一眼レフカメラをバッグにしまって先を急ぐ。そんなときに十数羽のエナガの群れに遭遇。皮肉なものです。

ブナ沢ノ頭の斜面

ブナ沢ノ頭の斜面

大界木山を13h13mに、モロクボ沢ノ頭を13h51mに通過。ここから神奈川・山梨県境の稜線を離れて畦ヶ丸へ向かう。日が射して森が明るくなってきたので再び一眼レフカメラを取り出す。おかげでコガラを撮ることができた。畦ヶ丸に14h12mに到着。ここでは若い男女のパーティに会ったので、邪魔しないよう早々に立ち去る。

コガラ

コガラ

畦ヶ丸からの下り道には、見ごろの紅葉も散見される。モミジの樹の下は緋毛氈を敷いたようだ。見上げると逆光に透ける紅葉が美しい。秋の山歩きをゆっくりと楽しんだ。

畦ヶ丸下山道の紅葉

畦ヶ丸下山道の紅葉

紅葉の緋毛氈

紅葉の緋毛氈

逆光に透ける紅葉

逆光に透ける紅葉

一軒屋避難小屋の手前で湧き水は、花崗岩に磨かれた水で美味しいので、ペットボトルに2.5リットルを汲んで持ち帰る。一軒屋避難小屋を15h22mに通過。ここで一夜を過ごそうというグループが楽しそうに食事の準備をしている。大滝橋バス停に16h12m到着。16h27mの神奈中バスで帰途に着いた。

一軒屋避難小屋手前の湧き水

一軒屋避難小屋手前の湧き水


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初出 : 2004年11月15日, 最終更新日 : 2004年11月15日

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