ρ Ophiuchi Nebula

へびつかい座とさそり座の境界領域に広がる星形成領域です。

rho Ophiuchi nebula rho Ophiuchi nebula

明るい1等星は赤色超巨星のアンタレス (α Sco)。この写真では黄色っぽく写っています。アンタレスの周囲に広がるダストが、アンタレスの光を散乱して同じ色で光っています。アンタレスの右下の球状星団はM 4です。アンタレスの右側にある青白い星σの周りに電離したガス雲 (HII領域) がHα輝線で赤く光っています。さそり座σ星の北にある青白い星がへびつかい座ρ星。ここは有名な星形成領域で、電波や赤外線の観測が広く行われています。暗黒星雲がシルエットとして見えていますが、星の光をダストが散乱すると青く光って見えます。

2014年6月1日ALMA OSFにて
Ai Nikkor ED 180mm (F/2.8→2.8) + Fujifilm X-M1 (ISO 3200) 30-sec×8 frame composite, ポラリエにて追尾, iPhotoにて現像

rho Ophiuchi nebula

こちらはHα の感度を高めたX-M1 astroで撮影したものです。LRGB合成で色を強調しています。アンタレスの南東に淡く広がるHII領域が分かります。

2017年6月27日ALMA OSFにて
Ai Nikkor ED 180mm (F/2.8→2.8) + Kolari Vision X-M1 astro (ISO 3200) 30-sec×11 frame composite, ポラリエにて追尾, Photoshopにて現像

rho Ophiuchi nebula rho Ophiuchi nebula

もう少し広い範囲の写真です。暗黒星雲が天の川(北東側)から細長く延びてきている様子が分かります。囲った領域は上の写真の写野です。

2014年5月31日ALMA OSFにて
Ai Nikkor 50mm (F/1.4→2.0) + Fujifilm X-M1 (ISO 1600) 30-sec, ポラリエにて追尾, iPhotoにて現像